CHANGEの理念・合言葉
【森信人の理念や合言葉】
CHANGEについて紹介しているページで、私の人生の一端をお話ししていますが、離婚して、鬱病になり、破産して、私は幼い娘と二人暮らしで毎日の食べるものにも困るどん底から変われて、変われる善くなれる方法を探求するようになりました。
その探究の流れの中で、仏教の僧に正式になって本格的な修行をすることもしました。
僧になる前のある日、散歩をしていて、偶然、お寺で開催されていた仏教の講座に出ました。

観音さま、観世音菩薩の前世の話しでした。
観音さまは前世で大富豪の家の二人兄弟の兄でしたが、父親の後妻にだまされて兄弟二人は無人島に連れて行かれ置き去りされます。
食べる物がなく死にゆくとき、弟はこんな人生…と嘆き悲しみ恨む言葉を言いました。兄は、苦しんだ人生だったからこそ、そのおかげで、人々を救うようになれると言って、その誓いを立てました。
そして、兄は観音さま、観世音菩薩になりました。弟は勢至菩薩になりました。観音さまは「大慈大悲」の仏さまです。

私はこの話を聞いて、娘と食べるものにも困った日々を思い出して胸が熱くなりました。また、それは私が人が変わり善くなることに携わるようになるためだったと感じました。
そして2500年前に、仏教は釈迦が「人はなぜ苦しむのか、どうしたら苦しむことから解放されて安楽に生きられるようになるか」を求めて、王子の地位を捨てて出家して修行して、その真理と方法を覚って広めたものです。私はその真理と方法を究めたいと、仏教に強く興味を持ちました。
僧侶(そうりょ)になって学ぼうと決心しました。
当初、禅の臨済宗で専門僧堂で修行するための修行をしましたが、導かれるように、曹洞宗の板橋興宗禅師と面談できることになりました。

板橋禅師は、全国1万4000の所属寺院、檀家人数800万人と言われる曹洞宗の元トップ・管長だったお方で、現代の日本の名僧のお一人でした。
初めてお会いしたとき、板橋禅師の部屋に入ると、禅師様は私を見て、ニコニコ、ニコニコされて「奇遇だなぁ、不思議だなぁ、縁だなぁ」と幾度もおっしゃっいました。
そして、僧になることをすぐ認めくださって、自ら私の僧衣などを電話で注文してくださいました。

1カ月後、板橋禅師の得度で禅僧になり、専門僧堂で禅師様のもとで暮らして修行しました。
CHANGEと
森信人の理念は
禅師様から「瑞雲(ずいうん)」という僧名をいただきました。

瑞雲は、仏教で善いことの起きる紫などの吉兆の雲のことです。

仏教は「抜苦与楽(ばっくよらく)」、人が苦しみから抜けられて安楽にいられるようにためのもの。人にそういう善いことが起きるように尽くしなさいという意味のある名前をいただきました。
私の生きる指針になりました。そしてCHANGEの理念です。

人が苦しみから抜けられて
安楽にいられるように尽くす
CHANGEと
森信人の合言葉は
離婚をして鬱病になる前、事業をしていました。最初の頃にしていたのは、当時大流行していたファミコンショップ、テレビゲームのソフトと本体の新品と中古の店でした。
起業して4年間で6店舗を持つようになり、テレビゲーム業界の全国のメーカー、ショップ、関係者の人みなが量販店以外ではに日本一と言ってくださる店になりました。
それは、私の力ではなくて、働いてくれていた社員、アルバイトみなのおかげでした。年中無休、朝10時から夜11時営業の6店を社員4人とアルバイトで運営してくれて、お客様、業界の人から接客、店づくりをとても褒められていました。
アルバイトは、基本的に次のどれかに合う人を、私は採用していました。
- どこでも働いたことのない人
- 他で働いてもダメだった人
- 人と話すのは苦手な人
- オタクと敬遠されがちな人
- 一人暮らしで自立したいと思っている人
採用後、必ず最初に2時間近く面談して、お店・会社の黄金律と働き方の話しをしました。
黄金律は「一番、偉いのはお客さん、2番目に偉いのは君たちアルバイトや従業員、3番目が経営者、これ食べさせてもらってる順番ね」
そして、働き方、
合言葉は「ありがとう、言われるように、言うように」
「ありがとうと言うようには、子どもの頃からよく教えられるよね。でね、お店で働くと、同じアルバイトの人や社員がいます、お客様が来ます、そのような場でどうしたら良いか、どうしたら、ありかとうと言われるだろうと考えて、それをしてごらん」と伝えていました。
すると、素直な子たちは本当にそれを実践しました。
たとえば、私があるとき店で片づけをしていると、お客さんか陳列棚からゲームソフトを選んでカウンターに来て「これください」と。アルバイトのAくん、ちょっと考えて「これ、おもしろくないです!」と一言。
お客さん、「え?」とちょっと驚いて、落ち着きを取り戻すと「そうなの?」と。すると、Aくん「このゲームは、ゲーム雑誌の人気ランクで…で、僕もしましたが操作性が悪くて…」とツラツラと説明。
お客さん、笑い出して「じゃあ、小学2年生の男の子なんだけど、どれがお勧め?」、Aくん、カウンターの後ろの棚を長めて種類のソフトをカウンターの上において、「これは…で、これは…で。これは…で」とわかりやすく説明して、お客さんは納得して大満足してお買い上げになりました。
そして、それを見ていた他のアルバイトもそれから同じような接客をするようになって、それがアルバイト全体に広がって行って、これ以外にも、「ありがとう」と言われることを考える・することが風土になって、お客さんの口コミでお店の評判はどんどん広まったのです。
合言葉は「ありがとう、言われるように、言うように」
今も、私の合言葉です、CHANGEの合言葉です。