~ 交流分析(TA)の「自我状態」を学ぶ
ここまでのステップで、私たちは「心の動き」や「無意識のパターン」を見つめ、心理ゲームを超えていく力を育んできました。
次に向かうのは「そもそも、私たちの心はどんな構造で働いているのか?」というテーマです。
ステップ5は「心の構造」を知る旅
心は、ひとつの単純な塊ではありません。
実は、いくつかの「心の部分(自我状態)」が存在し、それぞれが、思考・感情・行動に大きな影響を与えているのです。
交流分析(TA)で学ぶ「自我状態(PACモデル)」
交流分析(TA)では、人の心を3つの基本的な部分(自我状態)に分けて考えます。
- P(Parent)親の心
- A(Adult)大人の心
- C(Child)子どもの心
これらの自我状態が、バランスよくプラスに使われているとき、人は健やかに、自分らしく生きることができます。
逆に、どれかに偏りすぎたり、無意識に支配されたりすると
- 必要以上に自分を責めたり
- 他人に振り回されたり
- 感情に押し流されたり
など、さまざまな心のトラブルが起きやすくなってしまうのです。
このステップ5で目指すこと
このステップ5では、
- 自分の心にどんな自我状態があるかを知り
- 今、どの自我状態が強く出ているのかに気づき
- 必要に応じてバランスを取り、自分を整える
そんな「心の取扱説明書」を手に入れることを目指します。
こんな力が育ちます
- 「今の私は、どの心で反応しているのか?」と自己観察できる
- 感情に巻き込まれすぎず、冷静に自分を整えられる
- 他人とのやりとりも、より建設的にできるようになる
- 自分の内面との対話が深まり、自己受容が進む
これからの流れ
このステップでは、次のようなテーマを順番に学んでいきます。
- 自我状態とは?心の地図を描こう
- 親の心(P)の特徴と影響
- 子どもの心(C)の特徴と影響
- 大人の心(A)の役割と力
- 自分のエゴグラム(自我状態バランス)をセルフチェック
- 自我状態を整えるための実践ワーク
- 心のバランスを取り戻すための日常でのコツ
知ることから始まり、整え、育て、より自由に、よりしなやかに。
あなた自身の心と、もっとやさしく、深くつながる旅がここから始まります。