心の地図を描き直し、自分らしさを取り戻す旅へ
ステップ1では
まず「今の自分を知る」ことから始まりました。心の現在地を見つめ直し、小さな気づきを重ねる中で、「ありのままの自分を受けとめる準備」ができました。
ステップ2では
「思考を変える力」を育てる旅に出ました。自動思考に気づき、ビリーフを書き換え、リフレーミングなどで、心を柔らかく自由にしていく方法を身につけました。
そして今、あなたは次の扉の前に立っています。
心の深層に触れるステップへ
これまで整えてきた思考や感情の下には、深く根を張っている「心の基本パターン」があります。
- どうして同じような悩みを繰り返すのか?
- どうして無意識に人を遠ざけたり、自己否定してしまうのか?
- どうして「本当の自分」を生きるのが怖いと感じるのか?
などなど、これらを解き明かすヒントが、交流分析(TA)という心理学の地図の中にあります。
私たちは、意識的に生きているよりも、実際はほとんどの状況に、無意識に快や不快、喜怒哀楽を感じ様々なことを思い言動しています。
無意識が、毎日を人生をほとんど決めている
つまり、毎日や人生のありようは、ほとんど無意識によって決まっています。
私たち人は、瞬間瞬間に、どう感じるか・思うか・言動するかという回路を頭の中に持っていて、その回路による無意識によって、ほぼ生きています。

脳の中に、生まれる前の回路に加えて、生まれてからの体験を通じて記憶が蓄積され、神経回路のネットワークをつくります。
そして、新たな瞬間瞬間に無意識にその回路が働き、ゼロからそのたびごとに対処しないで済むようになっています。「私」という存在も「私の毎日も人生」も、この脳の神経回路のネットワークのプログラムによって成り立ち、つくられていきます。
無意識を変えれば、日常も人生も変わる
ということは、自分や毎日や人生のありようを変えるためには、この無意識にしている思いや感情や言動の元の、この無意識の神経回路のプログラムを変える必要があるということです。
無意識の神経回路のプログラムを変える ⇒ 人生が変わる
交流分析(TA)を学んで活かす
精神分析・心理療法の優れたものに、精神科医のエリック・バーンが提唱した「交流分析」(TA)があります。
この講座では、このステップ3から6まで、交流分析の理論と方法の「人生態度」「心理ゲーム」「自我状態」「人生脚本」を順に学んで活かします。
人生態度、心理ゲーム、自我状態、人生脚本は、日々の瞬間瞬間の状況、さらに人生のありようを決定づけている無意識の神経回路のプログラムにあたります。
無意識の神経回路のプログラム
人生態度、心理ゲーム、自我状態、人生脚本
日常において、ある状況に対して無意識の神経回路のプログラムで反応して次の状況ができ、その状況に対して無意識の神経回路のプログラムで反応してと続いています。
状況は、人生態度、自我状態、心理ゲーム、人生脚本が同じまま、無意識の回路のプログラムが変わらないならば同じような状況の繰り返しとなり、変われば前とは異なる状況になってきます。
では、人生態度、心理ゲーム、自我状態、人生脚本の4つの理解と改善に、ステップごとに順に取り組んでいきましょう。
このステップ3では
このステップでは
- 幼いころに形成された「人生態度(ライフポジション)」
- 子ども時代に学習した「ラケット感情」
に焦点をあてて、自分の心の奥に潜んでいる「生き方の地図」を見つめ直していきます。
このステップで得られるもの
- 「わたしはOK?」「他人はOK?」 という無意識の前提に気づき
- 本当の自分を縛ってきた心のパターンを理解し
- やさしく自分を受けとめ直す力を育て
- 人間関係にしなやかさと安心感を取り戻し
- 自分の軸を取り戻して生きる道を見つけます
心の深いところから、新しい選択ができるようになる。それが、このステップ3のゴールです。
あなたに伝えたいこと
あなたが今まで生きてきた道のりは、すべて、あなたなりに最善を尽くしてきた結果です。
- どんな人生態度を選んできたとしても
- どんな感情パターンを抱えてきたとしても
それは、あなたが「生き抜くため」に必要だったもの。
ここからは、過去を否定するのではなく、過去を理解し、未来を選び直すための旅が始まります。
安心して、一歩ずつ進んでいきましょう。