あなたは、こんなふうに思ったことはないでしょうか?
- 「相手といい関係になったのに、だんだん距離を感じてしまう…」
- 「信頼していたつもりなのに、なぜかうまく続かない」
- 「最初は話せていたのに、時間が経つほど、よそよそしくなった気がする」
関係を築くことは大切です。けれど、築いた関係を続けていくことは、また別の力が必要です。
「信頼」という言葉には、あたたかく、強く、理想的な響きがありますが、それは決して「一度できたら終わり」の状態ではなく、むしろ「日々の関わりの中で少しずつ育っていくもの」なのです。
信頼は「育てる」もの
「信頼関係」は、自然にできあがるものではないのです。
信頼は「小さな積み重ね」から育っていく
信頼関係は、特別な出来事や言葉だけでつくられるものではありません。それよりも
- ちゃんと話を聴く
- 嘘をつかない
- 相手の気持ちに敬意を払う
- 「ありがとう」「ごめんね」を素直に伝える
といった、日常の小さなやりとりの積み重ねが、信頼という土台を少しずつ育ててくれるのです。
逆に言えば、「信頼を築こう」と力む必要はありません。ただ、関係の中での「ていねいさ」や「誠実さ」を意識することが、関係を続ける上での最良の道になります。
このステップで扱うこと
「信頼を続けていく」ために必要な視点や行動を見つめていきます。テーマは次の4つです。
- 信頼はどう育ち、どう崩れるのか
- 自己開示が、つながりを深める力になるとき
- 関係を続けていくための「小さな習慣」とは
- あなた自身の関係の育て方を、実践ワークでふり返る
こんな人に役立ちます
- 信頼関係を築いたあと、なぜかうまくいかなくなることがある
- 仲良くなった人と、長く関係を続けるのが難しいと感じている
- 相手との距離感や接し方に、迷いを感じやすい
- 継続的な信頼を育てたいと思っている(家族・職場・友人など)
心を寄せ合う関係を、ゆっくりと育てていこう
信頼関係は、花のようなものかもしれません。種をまき、水をあげ、日を浴びさせ、ときに剪定しながら、時間をかけて育てていくもの。
このステップでは、その「育て方」を、心理的視点と実践を通して学んでいきます。それは、あなたの人生の中の大切な人との関係を、より深く、温かくするための学びです。
次のセッションでは、まず「信頼とは何か?」という問いに立ち返り、その本質と育ち方を見つめていきましょう。